「本当に送らなくても大丈夫?」

「はいっ。歩いて帰れるので」


あたしは駅で、瀬川先輩と別れた。


まだ18時だと言うのに、この時期だともう真っ暗だ。

外灯の灯る道を歩いていると、あたしの家の明かりが見えた。


すぐにお風呂に入って、録画で溜まっているドラマを観ようかな。

と、思っていると…。


「…おかえり」


突然暗闇から声がして、体がビクッと跳ねた。