「はい♪」


駅で待ち合わせして、いっしょに動物園に向かう。



動物園に着くと、土曜日ということもあって、たくさんの人で混雑していた。

子供連れの家族や、あたしたちみたいなカップルなどなど…。


「はぐれないようにね」


そう言って、瀬川先輩は自然にあたしの手を握った。


瀬川先輩と付き合って、もうすぐ1ヶ月。

付き合いは、至って順調だった。