これでよかったんだ。


あたしは、自分に言い聞かせた。



あたしと瀬川先輩が、遊園地で2人きりで遊んだことがきっかけのように、優花と晃の距離も、林間学習以来縮まったように見えた。


「晃くん、先行くよ!」

「待てよ、優花」


2人は仲よさそうに、学級委員会のある教室に向かう。


本当は、そこにあたしもいるはずなのに。


…って、なに考えてるのあたしっ。