興味なさそうに、晃がそう言ったのを覚えている。


晃と2人で肝試しを回れたことがよほど嬉しかったみたいで、部屋に戻ってから優花はあたしにお礼を言ってきた。


「そんな大したことはしてないよ。優花も遊園地で、あたしと先輩を2人きりにしてくれたじゃんっ」


そう。
あたしは、優花と同じことをしただけ。


それでも、肝試しの出来事を楽しそうに話す優花。


優花の役に立てた。