「クーラー募金?」
ウチは聞いた事もない名前にキョトンとした。

マナは皆の顔を伺う形で話だした。
「生徒達から一人100円ずつくらい貰うの…そしたら1日で一番暑い昼間くらいは毎日つけてくれるんぢゃないかなぁ?」

なるほど…。

「それメッチャいいアイデアぢゃん!マナ!」
智美が未来を想像しながら言った。

「あたしも賛成~」
……。

「すごい良いと思うよ!さすがマナ!」
ウチはマナの背中をポンッと叩いた。

「きゃっ…ネコ痛いょぉ…」
マナはビックリしてウチを見たが、ニヒヒと笑ってるウチを見ると照れた赤い顔でニッコリと笑った。


そして、その日の内にマナは生徒会の皆にその事をはなした。

皆も大賛成だったそうだ。

さっそく申請書を作り、先生達にもって行ったのである。

生徒会長が一生懸命にクーラー募金を説明したらしい。

ウチの学校は、生徒が学校の行事などを全て取り仕切るいう考えの新しい方針の学校だ。

文化祭を一般公開にしたり、職員室の前に質問コーナーを設置して生徒の声を聞きやすくしたりなど…これまでにも色々と変えてきた。


先生達もその申請書をすぐに会議にかけてくれた。

そして…