「ん、俺も同じ意見。けど、このまま凛さん一人にさせるのは危険だ。アパートを知られている以上、引っ越した方がいいし、なるべく一人でいない方がいい」


そうだ、
オートロック式とは言え
あれを抜けたら、全く安心じゃない
住人が入るときに、一緒にツラっと入る可能性だってある

なるべく相手を……篠原さんを刺激しないように、諦めてくれたら……



「凛さん、やはり社長に言って新生建設さんに言ってもらおう」


大智さんの言葉に私は大智さんの顔を見た


『だ、だめです!相手を刺激することになれば、何をするかわかりません』


それでも、大智さんは大丈夫、と言う


「凛さん、俺から提案がある。……篠原さんが諦めるまで彼氏のふりをするって話、あれを本格的に進めよう」


本格的に?
本格的に彼氏のふりをする?
全く理解ができない私は
多分、かなりマヌケな顔をしていたんだろう


大智さんはクスッと笑いながら
私の頭を撫ぜながら、説明してくれた



「凛さん、俺と一緒に暮らそう。篠原さんが諦めてくれるまで。またいつ篠原さんに襲われるかわからない、できるだけ一人にさせたくない」


大智さんの言葉に私の胸はドキッとしたけど、すぐにギュッと苦しくなった