『これ以上、大智さんにご迷惑をかけるわけにはいきませんっ!もし彼女さんに勘違いされたら、私っ……』


万が一、これが原因で別れたなんて事になったら、本当に申し訳ない



「大丈夫だって、もし駄目になったらなった時!……あー、もし罪悪感とか感じるなら、凛さんが責任とってくれたらいいかな?」


そう言って、工場へ行ってしまった


…………はぁ?
責任取るって、なに?



……勘違いするような言葉
冗談でも言わないでよっ



ってか、彼氏のふりって何するの?
全くわからないよ


結局、何も聞けないまま
その日の業務は終わり
何もソレについて話さないまま
私たちは会社を出た



帰りに食材を買いにスーパーへ寄り
たまには焼き魚でも、と思い
2、3日分の食材をカゴへ入れていた


会計を終え、駐車場に出た時
何となく視線を感じた


けど、辺りを見渡しても
知り合いすらいない
大丈夫、勘違いだ


ちょっと敏感になっていただけ
車に乗り込み、家路へ急いだ


松川さんとのことがあり
ちょっと身体が疲れている

だから、今日は早く休もう……