何が起こっているのか全くわからない
どうして良いのかも……
松川さんを見ていたら、フッと笑った
その顔に……ドキッとした
……なんだか、マズイかもと思った時には、もう遅かった
気がつけば、N駅で降り
私のアパートまで松川さんと帰ってきていた
「お邪魔します」
そう言って部屋に上がってきた松川さん
本当にいいんだろうか、と
部屋に帰ってきて不安になってしまった
「ま、松川さんっ、あの……」
言葉を続けようとしたけど
松川さんに唇を塞がれてしまった
抵抗しようにも……無理だ
今までにないくらいのキス
とろけるようなキスだ
キスだけでチカラが入らなくなる、なんて絶対ないと思っていた
松川さんに支えられて、やっと立ってられる状態だった
唇から離れた松川さんは
私の頬を両手で包み、見つめてくる
「……凛花」
そう言って、またキスをしてくる
身体中が痺れて、名前を呼ばれただけで
私の思考は麻痺した