それからも何も変わらない上司と部下
相変わらず毎日のように大智さん目掛けて来る女友達

どれが彼女なんだろう、と
自分なりに見さだめをしてしまったり…


誰を見ても同じ接し方
判別が全く出来なかった


もしかして、お客さんじゃないのかも
そう思ったけど
……私には関係ない話だ


あれから、大智さんから
個人的な連絡はない

あの日はたまたまだったんだろうか
私がため息ついてたから、メールをくれた

けど、だからと言ってソレに触れることもなかった


あの日、ビーフシチューを食べて
またビールを飲んでいた

私はいつ帰るかもわからない人を待つのも面倒だったから、普通にお風呂に入ったりと、いつもと変わらず過ごした


お風呂から上がれば
大智さんはソファに横になりながら寝ていた


その顔があまりにも可愛くて
大智さんにブランケットを掛けてあげた


……私は大智さんの寝顔を見ながら
寝てしまったらしく、あさ目が覚めた時には大智さんはおらず、ブランケットは私にはかけられていた


【ビーフシチュー、美味しかった。鍵を掛けてポストに入れとく】


そういうとこは、キッチリしてるんだ
やっぱり彼女、いるんだ、と思った