純也さんと友理ちゃんが帰ったのは
もう外が真っ暗だった
いつものように夕食を食べて帰るのかと思ったけど、二人は遠慮して帰って行った
「凛さん、お風呂入っちゃいな」
私が洗い物をしていたら
珍しく大智さんが言ってきた
『ううん、これ終わらせちゃいたいから大智さんが先に入ってください』
そう言って、洗い物をしていたら
クスッと笑う大智さん
「俺、今入ったけど?」
気づかなかった?と意地悪そうに言う
あっ……、全く気がつかなかった
大智さんを見れば
本当に今上がりましたっという
タオルを首に掛け、髪がまだ濡れている
身体から湯気が出ていて…色っぽい
すぐ大智さんから目を背けた
だって……見てられない
『終わったら入ります』
そういうのが精一杯だったけど
大智さんはそんなのお構い無しだった
ビクッ……
まただ……
また大智さんに抱きしめられている
もう何度目だろう、
何度目だって慣れるわけない
抱きしめられるたびに
私の身体は熱くなり、心臓がどうにかなりそうだ