大智さんを見れば
知っていたような顔だ
「ストーカーをする奴は、出てきてからも執着する事も少なくない、けどそこは大丈夫だと思っている。彼はここの人間じゃないから、出所したら管理された人の下で暮らすだろうから」
純也さんが説明してくれる話は
素人の私でも理解ができた
なら、安心だろう…と。
「そして、もう一つ」
もう一つ?
そう思っていたら
松川さんの名前が出た
まさか純也さんが松川さんのことを知っているなんて思っても見なく
純也さんの話に、私は口を結んだ
「先週、会ってきたんだ。凛花ちゃんのことをどう思っているのかって事も含めて……大智と」
大智と?
まさかの大智さんの名前に大智さんを見る
「凛さん……勝手なことしてごめんね」
大智さんは私の手をギュッと握りしめながら、その日の事を話し始めた
「事前に連絡して、会う日程を決めた。純也と二人で会いに行ったんだ……」
まさか会いに行ってたなんて思っても見なかった
確かに松川さんの名前と会社は教えたけど……まさか……