「かっ、がげるぐんっっ!お願いじます~~~~!!」
思いが通じたことへの安心感と、嬉しさで思わず涙が頬を伝う。
「うわ、なに泣いてんだよ。
......ま、彼女の涙を拭うのも彼氏の役目?」
ハハハ、と笑いながらも、優しく拭ってくれる。
そこにまたキュン、とする。
「本当にいいのか?
俺、こうやって2人の時じゃないと日菜に近づけねぇんだぞ?
仮に近づいたとしても、日菜が周りに色々言われることになる。」
それでも、いいのか?と瞳を不安に染めながらあたしに問う。
決まってるじゃん。
「いいの。あたしが翔くんを好きな気持ちは変わんないもん。」