ふぅ、と息をついてからまた気づく。


やらかした、と。




でも、今回は不思議と後悔はしていない。






「だっ、だから......。きゃぁっ!」




グイッと腕を引かれて、すっぽりと暖かいものに包まれる。



それが翔くんだって気づくのには、だいぶ時間が必要だった。







「かっ、翔くん!?!?!?」




出ようとすると、更に強い力で抱きしめられる。






......もう、やだ。


心臓が持たない。






「.........俺も好き。


一緒に昼食ってるとき、めっちゃ笑うお前に惚れた。」





「っ、え?」