「舞美ちゃん......」
そっか。
自分に素直になればいいんだ。
「舞美ちゃんにとって、好きってどんな感じ?」
「あたし!?
うーん......。あたしは、その人じゃなきゃダメっていうか......
この人になら“素”を出せるなって思う事かな。
マンガとかでよくある、気づいたら目で追っちゃってる~とかもそうだけど、まずは自然体でその人といられるってことだと思うよ、あたしは。」
つまりは飾らないってことね☆とウインクしながら言う舞美ちゃんが、すっごい大人に見えた。
「“素”でいられる......」
翔くんといると、楽しい。
昼休みがずっと終わらなければいいのに、とか何度も思った。
翔くんと話してるとき、話題なんか探さなくてもスラスラ出てきて話しやすかった。
これは......もう、好きってことなのかな。
「た、例えばだよ!?
そ、その人にキスされちゃったけど嫌じゃなかった......とかは?」