恋って......なんなのだろうか。



相手にドキドキしたらそれはもう恋?

一緒にいて楽しいって思ったら恋?





でも、何か違う気がする。






「あたしは......」


さっきまで笑顔でメロンパンを頬張っていた舞美ちゃんが、真剣な顔で口を開く。






「日菜のその感情、あたしには分かる。


でも、こんなに大切な気持ちをあたしが簡単に教えちゃったらもったいない。




日菜自身で見つけてみて?


心にスッと入ってくるから。





恋がわかんないって言ってたじゃん?



恋って、難しいように見えてさ、気づくのはかんたんなんだよ。


変に考えたりしないで、素直に自分の気持ちを聞いてあげて?」