「恋って......なんなのかな。


あたし、こんなの知らない。はじめてなの。




自分のことなのに......自分のことが分からない......




時間さえあれば、翔くんが頭に出てくるの。


翔くんと、もっと仲良くなりたいって。


もっと、しゃべりたいって。」






そう。自分が......わからないんだ。






あの日だってそう。


翔くんにキスをされたあの日。




初めてのキスは、って今まで夢見てきたはずなのに、違う形で実現されてしまったあの日。




どうして、イヤじゃなかったんだろう?







「ーーー好きって、なんだろう。」