羽海でも月星でもなくて……。



西口くん!?



思ってもみない名前が、目の前の女の子から飛び出して……。



あたしは、口をぽかーんと開けて固まった。



うん、だって……。



なんて言っていいのか、わからなかったから。



そんなあたしをどう思ったのか……。



「美少女だかなんだか知らないけど、邪魔しないでっ。
西口くんは、あたしと付き合う約束なんだからっ」



目の前の女の子は、スマホでとった写真をあたしに突きつけた。