4月の3週目の月曜日。



“最後の授業が体育なんて、面倒くさいな”



そんなことを思いながら、女子更衣室のドアを開けた。



そのとたん……。



待ってました! とばかりに、声をかけられた。



「ねー、綾音っ!」



「ん?」



「こっち、こっち!」



そう言いながら、あたしの手を引っ張るなっちゃん。