羽海、月星以外の男子と2人っきりとか……。



いつ以来!?



そんなことをぐるぐる……真っ白になる頭で考えていると……。



「そんな警戒しなくても大丈夫だよ」



男の子は、身を乗り出すようにして、あたしの顔をのぞきこんでいた。



「……え?」



「俺、同じクラスの、西口貴也(にしぐち たかや)」



「は、はぁ……。
西口……くん……」



教えてもらった名前をつぶやく。