朝からウキウキ、チャイムも鳴らされていないのに、家から出て月星と羽海を待つ。 ――カチャッ。 しばらくして、開いたドア。 「おはよ、月星っ♪」 ドアも開ききらないうちからかけだして言って、声をかけた。 すると、出てきたのは……。 「おはよ、綾音ちゃん。 ごめんねー。 兄ちゃんじゃなくて」 月星をそっくりそのまま小さくしたような、弟の耀(あき)くんだった。