「そうだよ。
綾音は、自分が可愛いって、自覚がなさすぎ」



月星は、あたしの髪を少し触った。



「……っ」



月星に可愛いって言われて、胸がキュッと痛くなった。



もちろん……。



イヤなんじゃなくて、うれしい痛み。



どうしてだろ。



月星といると……。



ものすごくドキドキする。