きっと……。



月星の香りに、包まれてるからだ。



あんな恥ずかしいことを思い出したのは。



一生懸命、寝よう寝ようとするほど、目がぐりぐり動いて、寝付けない。



「あーや。
寝たっ?」



羽海が、あたしの顔をのぞきこむ気配がした。



「うわー。
あーやの寝顔、久しぶり~」



……って、あたし。