「カッコ悪いとこ……。
見せちゃったな」



月星が部屋を出て行くと……。



羽海が、ばっさり頭からお布団をかぶった。



「俺、トレーニング、一生懸命がんばったのに」



くぐもった声が聞こえる。



「ごめんね、羽海……」



あたしは、お布団の上から、軽く、痛くないように羽海の体を抱きしめた。



「痛かったよね。
ごめんね、あたしのせいで」