「綾音って。
しっかりしてそうに見えて。
実は、天然ちゃんで。
しかも、鈍感ちゃんだったんだね」



「……え?
どういうこと?」



少しだけピリッと聞き返したあたし。



そんなあたしの肩をペシペシ叩いて、なぐさめるようになっちゃんは言った。



「大丈夫、大丈夫。
今日は、めちゃくちゃたくさん、羽海くんを応援してあげようね」