でも、それも、もう限界で……。



あたしは、羽海と月星を交互に見上げて、口を開いた。



「ね。
なんで、月星と羽海が清水学園にいるの?」



「ん?
あー、綾音に合わせて、ランク下げた」



月星は、チラッと目線をあたしに下げた。



「俺は。
あーやに合わせて、ランクを上げた!
ね、ほめて、ほめてっ」



わんわんとでも言うように、羽海は、大きな背を曲げて、あたしの顔をのぞきこんだ。