「あの、なっちゃん。
あたしのこと、からかってる?」



唇をとがらせて、目を細めてなっちゃんを見る。



するとなっちゃんは……。



「はぁ~」



と、大きなため息をついて、おでこにペチッと片手を当てた。



「あーんなに溺愛されてるクセに」



「それは、幼なじみだからでしょ?」



「周りに、月星くんと羽海くんがいないとき……。
男子に、めちゃくちゃしゃべりかけられたりしなかった?
今まで」