西口くんが近づいてきた。



やだな。



なんだろ?



やけにニヤニヤした顔をしている。



思わず、体育着の入ったバッグを胸の前でギュッと抱えた。



「おはよう、香月さん」



「お、おはよう……」



「あっれ~?
吉泉は?」



「……さぁ?」