だから、ごめん。



あーやに……。



大好きな女の子に……。



「好き」って告白することぐらいは許してよ。



男の俺から見てもカッコいい月星の、非の打ちどころのないキレイな顔を思い浮かべながら、俺はピアスを風呂の中で外した。



そのピアスを手のひらにのせて……。



ジッと、穴のあくほど見つめながら、俺は思った。



どうして、俺は……。



成瀬月星じゃないんだろう。