あれは小学校2年生の時。


夏のとても暑い日だった。


ジリジリと照りつける強い日差しととけてしまいそうなほど高い気温。


夏休みの最終日でやることのなかった私は、近所の公園をブラブラしていた。


公園にいけば友達がいるかなと思ったから。



でも実際は、公園には小さい子ばっかりで遊び相手もいなかった。


諦めて家に帰ろうとしたとき、草むらの方からミャーと猫の鳴き声がきこえてきた。


別に猫が特別好きなわけじゃない。


でも暇でやることのなかった私は、真っ直ぐに、猫の鳴き声がきこえた場所へと進んでいった。