中に入り、階段を上がる。

迷わず3階まで。


「無言ちゃん、こっちだよ」


頭上から呼びかけられ、顔を上げると、優しい笑顔と目が合って、私は階段を駆け上がった。


「ごめんなさい、待った?」

「んー、特には。いいんだよ、俺ら時間とか決めてないんだから」


真夜中くんは、いつもの席から私を手招きした。

私は黙って隣へ。

そして、自然の流れで私の方に頭を乗せた。