次の日には、お見舞にあたしが行ったことが、広がっていて、
詩穂が、あたしに言った。
「ねぇ。大貴君が熱出して早退した日。
美々奈行ったんでしょ?大貴くんのお見舞に。二人いい関係だよね。」
詩穂の周りにいるあたしの友達も声を揃えて『ねー。』と言っている。
今日は、誰も味方をしてくれない。
あたし「行ったわよ!でも、いつも喧嘩になってるからお互い様ってことで行っただけです!」
そのあたしの答えに対して詩穂は、
「ふーん。」と、明らかに信じてなさそうな生返事。まるで、心ここにあらず。
そんな中、1時間目も終わり今日も、大貴来ないのかなー。とあたしは、考えた。
あいつのことなんてどうでもいいはずなのに。
ガラガラガラ。
教室のドアが開く。
「ちーっす!」
大貴だった。心配させないでよ。と、心で思いながら安心しているあたし。
詩穂が、大貴の所へと、駆け寄っていく。
詩穂「ねぇ、昨日。美々奈と一緒にいたんでしょ?二人って付き合ってるの?」
大貴「ああ、来たよ。美々奈。
俺達、付き合ってるんだから来てもいいだろ。」
大貴の言った発言であたしは、
(はっ?誰があんたと付き合うもんですか。今の言葉訂正しなさいよ。友達だって。)
いい加減にしろ。という勢いで、あたしは、心の中で怒りを沈めた。