「聖なる泉よ。技を生み出す力のない子羊 をお救いください。トワリングバトンに 力を。」
あたしは、怪盗マーガレットへと姿を変えた。
足のふくらはぎくらいまで伸びる髪をツインテールにしてひらひらと舞うリボンを腰につけ、あたしは予告場所へ向かう。
予告現場にはもう見習い刑事と、その付きの警官がいた。
あたしはバトンで女警官へと、姿を変える
あやしまれずに中に入ったあたしは、目的の人魚の聖玉がある場所へと足をすすめる。
周りが池で、囲まれている場所の真ん中。
人魚の聖玉の台座がある。
池へ足を突っ込む。
バシャ!
誰かが、あたしの足をつかむ。
その誰か。が、東条大貴。
あたしのライバル。
あたしは、足を池から池の上へ浮いているように見せた。そして大貴が、池から出ようとした瞬間。あたしは、
『スノーダイレクション!』
と叫ぶ。池は凍った。大貴の足は挟まったままの状態で硬直してた。