4年が経ち。
正体がバレてからあたしは怪盗マーガレットを引退した。
2週間前、へんてこりんな予告状が、あたしの家に届いた。
『2週間後、結婚式場にて、怪盗マーガレットをいただきに参ります。 警官大貴。』
まさか、あれがプロポーズだったなんて言われるまでわかんなかった。
今からあたしたちの結婚式。
ふくらはぎまであった髪を腰まで切り、結婚式のヘアメイクさんにアレンジしてもらう。
「出来ましたよ。」
そう言われて鏡を見ると、あたしじゃない人みたいに感じた。
「さあ、新郎様がお待ちですよ。」
そう言われてあたしは、会場前まで向かう。
パパが待っている。パパとバージンロードをともに歩いて、大貴のもとへと向かう。
『なんじ、新郎大貴は、美々奈を妻とし健やかなる時も、やめる時もともにすることを誓いますか?』
「はい」
『なんじ新婦美々奈は、大貴を夫とし健やかなる時も、やめる時もともにすることを誓いますか?』
「はい誓います。」
『では、誓いの口づけを。』
あたしたちは、すべてを受け入れた。
この、誓いのキスという予告状と供に。
END。