大貴「どうしたの?」

あたしは、ふと我に返る。

あたし「ううん。何でもない。それで?」

大貴「それで、次の日学校行ったんだ。遅れたけど。そしたら、好きな子の友達が来てきいてきたんだ。『○○と、付き合ってるの?』って。」

あたし「好きな子の友達が、あなたのことが好きなんじゃない?」

答えがわかっていることを聞く。

大貴「ない。それ絶対ない。だってそいつ。俺の友達と付き合ってて、お似合いのラブラブカップルなんだから。」

あたし「そうなんだ。それで?」

大貴「俺、調子に乗っちゃったんだ。『付き合ってる』って言っちゃって。それ以来口聞いてくれなくてさ。」

あたし「それで、どれくらい口聞いてないの?」

また、わかってることきいちゃう。

大貴「半年くらい。」

あたし「そっか。仲直りしたいわけね。」