『人の心はさぁ、どう変わってしまったのか知りませんど』
私の心は赤、紫、白と変わる。
昨日までは暖かかったのが、まるで今の冬の気温に比例するように心が冷たくなっていく。
なにもかもが嘘にまみれたこの世界。
人間が染め上げた黒くどよんだ世界。
彼女は私と打って変わって太陽のように輝く。
―彼女の心は鉛色のようだけど
誰が変えようと、誰がどうしようと関係ないけれど、
この美しい淡い世界に、
くすんだ黒を入れた人間達。
今日も彼等は、彼等の造った世界に蝕まれていく。
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