「俺が好きなのは美優だから」



その一言で、あたしはキレた。




「なんで!?龍先輩が好きなのは愛唯ちゃんじゃないの!?なのになんでそんなこと言うの!あたし、知ってるよ!?愛唯ちゃんから聞いたもん!2人付き合ってるんでしょ!?昨日はお泊まりして、あたしにはそんな素振り一切見せなかったのに、愛唯ちゃんには…したんでしょ!あたしはずっと龍先輩のこと考えてたのに!!好きじゃなくなったんなら早くそう言ってよ!!期待したいけどでもできる状況じゃなくて!…どんなにあたしが苦しかったか知ってる!?あたしはこんな大好きなのに!嫌いって言ってよ!」



はぁっ…。

なんでよ。なんで。


こんなこと言いたいわけじゃない。





ただ…
あたしのところに戻ってきてほしいだけ。