今日は何を買おっかなー♪

やっぱり洋服かなー?いや、あの靴も可愛いし、アクセもいいなーぁ


私、咲坂愛梨(さきさかあいり)は特に予定もなく、暇だったので1人で原宿に来ています♪


「いやー、やっぱり原宿はいいねー」

1人なのは寂しいけど、ファッションの町である原宿に来るのはやっぱり楽しい。
そんなことを呑気に考えながら裏原らへんをフラフラしてると、


「イタッ」


誰かにぶつかってしまった。



「あ、わりぃ……えっ。」



「え?」




初対面の人に「えっ」なんて言われたからびっくりして、とっさに「え?」と言ってしまった。


あ、もしかしてどこかで会ったことがあるのかな?


なんて考えていると、



「…気に入った。」







_____そんなセリフ、まんがとか小説だけだと思っていた。


「えーっと…」


なんて返したらいいんだろう…




「なぁ、今からこのへん、案内してくんね?」



へ?い、いきなり?!
んま、私どうせ暇人だからいっかー。



「えっと、私でもいいなら…」



「まじ?!やった!!」


そんなに嬉しいことか?
あ!



「そういえば、名前なんて言うんですか?私は咲坂愛梨っていいます!高2です!」





「俺は、星崎健人!同じく高2ー!」



へー、同い年なんだー。




「これからよろしくね!」




「おう!」




これからよろしくね!はちょっと変だったかな?ま、いっか!




「星崎くんはどこに行きたいんですか?」




「んー、原宿とかあんまり来ないから、どっかおすすめの場所連れてって!あと、健人でいいから、愛梨。」




「わ、分かった!おすすめかー、健人お腹空いてる?もう1時だけど。」



私まだお昼食べてないんだよねー…お腹空いた。





「俺もボディーガードまくのに時間かかったから昼食ってねー、お腹空いたー!」



…?ボディーガード?
健人、もしかして…お金持ち?!





「ボディーガード?」




「ん?あぁ、こっちの話な!」



なんか焦ってるように見えて、それ以上は聞かなかった。


「えーっと、健人は甘い物とか好き?」



私甘党だからスイーツのお店しか知らないんだよねー…




「甘い物大好き!甘党なの笑」




健人も甘党なんだー!じゃあ、いつも行ってるパンケーキ屋さんにしよーっと!




「私も甘党!甘い物って食べてるだけで幸せな気分になれるよねー。」




「分かる!うわー、スイーツ食べてー。」




思いのほか話が合って、お店は少し遠いはずなのにすぐ着いてしまった。








「じゃーん!ここです!」



「へー!おしゃれなお店だな!しかもパンケーキ屋じゃん!!」




まだお店に入ってもいないのに、気に入ってくれたみたいだ。