文化祭の余韻も薄れて、
またいつもの日々が戻ってきた。

このころから変化が起こってきた。

あたしのママは若くして
あたしを産んだ。

中学一年の夏ママには二つ年上の彼氏が出来た。
それがあたしのパパ。
二人は愛し合った。
そして中学三年の夏。
あたしがデキてしまった。

経済力もない、知識も浅い、発達も完成状態ではない。
色々怒られたが、「命を粗末にするな」と、
産むことを決めたらしい。

パパもママも優しい。
だけど最近あたしが高校生になったのを機に
夜遊びが激しくなった。
あたしを育てるためだけに使った青春時代。

家には一人でいることも多くなったあたしは、
毎日さみしくて、誰にも助けを求められなくて
リストカットは増え、荒れていった。



あたしは
そんなに口も悪くないし、
しゃべり方も落ち着いてる方だったのに。


言葉遣いは悪くなり、
しゃべり方も雑になった。

校則は守るはずもなく、
髪を染めて、ピアスの穴もあけた。


その変化に気づいたのは、

朝比奈先生だった。