私が話終えると咲紀はわんわん泣いてた。
「王龍に姫がないのって…そうだったんだね。」
咲紀は、泣いてくれるんだね。
私なんかのために、だから私は絶対に咲紀のこと信じてる。
なにがあっても、咲紀のこと信じてる。
「これから、遥ちゃんはもう我慢しなくていいんだよ。私が居る、王龍もいるからっ!!」
そっかもう、我慢しなくていいんだ。
ずっと、苦しかったんだ。
いつまた、誰かが離れていっちゃうんだろうって。
でも、もう平気だね。
いつの間にか、私の周りはこんなに優しい人たちで包まれてたんだ。
「きっと、みんな遥ちゃんのこと大好きだから。明日も明後日もずっと。」
「永遠に、私達仲間だから!!」
もう、怖くないね。
だって、仲間がいるから。