桜が咲き誇る桜ヶ丘高校…
今日も私はあなたと門をくぐります。
「あ、由茉ちゃーん!湊!おはよう!」
「みんな、おはよ。」
私たち…3年生に進級しました。
「クラスどこに貼り出されてるの?」
「あそこだよ、見に行こ!」
そういって私の腕をとったのは
明るいミルクティ色の髪の毛になった
かわいいかわいい水嶋哉斗。
「…見えない…。」
「由茉はちびだからな。」
そう言って私、三浦由茉を見下ろすのは
身長が183センチ、銀色に黒メッシュの
私の大好きな橘湊。
「ほら、前行こう?」
そう優しく私に言うのは綺麗な金髪の
お兄ちゃんみたいな七海爽。
「ちょっと通して~。」
そうやって軽く言うのはチャラ男の高橋颯。
颯は髪の毛が赤に変わってた。
「あ、俺C組~!」
そう元気に言うのは一番純粋でまっすぐで
一番見た目がヤンキーな蒼井純。
そのわりに5人の中じゃ一番弱いらしい。
「あ、俺と由茉ちゃんもC組。
また同じクラスだね!」
嬉しそうに言った哉斗。
「あ、俺もC組だよ。」
「颯も?」
「俺もC組。」
「え!爽まで!?…湊は?」
「俺もCだな。」
えー!
「みんな一緒だ~!やったぁー!」
やばい、嬉しすぎるよ~!
私たちはみんな一緒に教室へ向かった。
「由茉、嬉しそうだな。」
そう言ったのは手を繋いでいる湊。
「だってみんな同じなんてすごくない?」
「そりゃそうだけど。」
「湊冷めすぎ!」
なんて会話をしながら私たちは3年C組へ入った。
「あれ!由茉もC組!?」
そう話しかけてきたのはこの学校唯一の女友達
莉桜だった。
「莉桜も!?えーやばーい!
みんな同じとか嬉しすぎるよ~!」
キャーキャー騒ぐ私たちの後ろでは
呆れ顔のイケメン5人。
席は廊下側から2列目後ろから2番目
まあまあの席。
私の後ろはまた哉斗。
湊は教卓の目の前でげんなりしてた。