コンコンッ
「パパ？私、入ってもいい？？」
と声をかけると中から『おいで』と聞きなれた声が聞こえてきた。
そのまま部屋に入るとパソコンに向かって何かしていたみたいだけど、顔を上げてニッコリ微笑んで
「よく来たね〜！！！梨沙〜！会いたかったよ〜〜」
ドスッ
…走ってきえら抱きつかれた。しかもかなりの勢い。
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる…
「パパ？？痛いんだけど？」
と言っても離してくれない。なんだろう、イライラするなあ…。
いい加減にして欲しいと思っていると後ろから救世主の声。
「父さん、そろそろ離さないと梨沙が黒いオーラを出してるけど？」
はっ！とした様子でパパは私を離してくれた後に軽く頬にキスをしてきた。
多分、日本人から見たら普通では無いんだろうけどハーフであるママにとって普通のことだったからか、パパも私に頬にキスはよくしてくる。
「いや〜今日で暫く会えなくなると思うとさみしくてな」
ごめんごめん、と言いながら私をソファーへと促すパパ。
…言っている意味が分からない。
