「恒(こう)とか最近図書館でよく会う他校の女子に告られてっから」

「マジで?はい爆発ー」

「バラしてんなよ恥ずかしい」




この教室は学校が管理してくれる暖房がきいてて、誰かがコンビニで買ってきたおいしいものがたくさんあって、あったかい缶ココアと、くるまれるブランケットと、ふかふかの図書館のソファより座り慣れて落ち着ける硬い椅子があって、何より見知った顔たちと安心する声たちに包まれていて


未来のことなんて忘れてしまいそうだ。


さっきまでいた無音の図書館を思い出して目の奥が熱くなった。




『…………きれいすぎて、なきそう』




1年前のあの日だってそう言えば、1年後の今日のことなんて全く想像できなかった。

気付いたら時は流れて今日になってる。
みんながまた集まってる。君がいる。

なんて。