走る、走る、走る、走る。




まだ5時半だっていうのにこんな時期になるとあたりはもうすっかり暗くて、壮大な宇宙に支配された地球の無力さを、もう何度だって実感してる。


メッセージは電波に乗るけれど、わたしはどうしたって乗れないし、走らなければ届かない。分かってる。それでいいのだ。それだからこそ、いいのだ。だから。


寒い。息は白い。

雪が直撃。ヒィ冷たい。


ブーツにまとわりつく積もった雪は、消雪パイプの水でべちゃべちゃ。邪魔くさい。底から浸透してきてつま先は冷たい。


雪ってもっと幻想的で儚くて、綺麗なものなんじゃなかったの。