絶対値のゆくえ
恋愛(学園)
完
2
- 作品番号
- 1283196
- 最終更新
- 2016/04/13
- 総文字数
- 18,396
- ページ数
- 43ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 138,974
- いいね数
- 2
今でも時々君のことを思い出すよ
『絶対、一緒に北高行こーな』
『絶対、2人で合格しようね』
あの頃は大変だったけど
きっとお互いすごく幸せだったから
弱くて、情けなくて、格好悪くて、
本当にごめん
僕は僕で
君は君で
これからの日々を進んでいく
☆2015/12/13公開☆
☆2016/2/29☆
第10回日本ケータイ小説大賞
短編賞受賞しました。
ありがとうございました!
この作品のレビュー
両想いだと感じていた。 「君」が志望校を「私」と同じにしてくれて、嬉しかった。 一緒に勉強を頑張った。 「一緒に北高に行こう」 何度も繰り返した、その言葉。 それは、本当は「私」にとって、嘘だった。 一生懸命に受験勉強をする「君」の邪魔をしないために嘘をついてしまう。 その罪悪感と後悔、切なさに胸が締め付けられます。 自分の弱さと情けなさに傷付いた思い出は、今は、胸を抉るようなマイナスだとしても。 将来、絶対値で括ることができたときには、きっと、とても大きな価値を持つのだと信じます。
まず、タイトルに惹かれました。 aona様のネーミングセンス、どれもこれも大好きです。 そして、ストーリーも素敵。 最後まで先が読めなくて、このあとどうなっちゃうの!?とはらはらです。 ページをめくる手が止まりませんでした。 とても切ない恋の話です。 でも、二人が深く思い合っていることが伝わってきて、胸がじんわり温かくなって。 読み終えたら、世界が輝かしく感じられる気がしました。 それはきっと、風景描写が素晴らしいからだと思います。 窓から射し込む光や、降りしきる雪、春を感じさせる空。 主人公の目に映る世界が美しいから、こんなに温かい気持ちになれるんだな、なんて思いながら読みました。 素敵な作品ありがとうございました。
あまりにも残酷なお互いの真実。 それは例えばシリアスな物語に出てくるような激情的なものだったり絶望的なものではないのだけれど、あまりにも自分も過去に経験したような、きっと誰もが経験しているような残酷さで、だからこそ余計にリアルでした。だからこそ余計に泣きたくなったのかもしれません。 同じ経験はしてません。でも、似たような悔しさややるせなさを感じた記憶は確かにあって、今ではちょっとは思い出すと笑顔になれるけれど、けど、ちょっと泣きたくなる。 切なさと優しさと、希望の物語でした。
この作品の感想ノート
氷月あや様 はじめまして!感想&レビューありがとうございます!実は私も、好きな作家さんのところでお名前拝見しておりまして氷月様を存じ上げておりました。感想頂けて嬉しいです!そして、イケメン~と僕の幸せは~を読んで頂けていたとは!わーーーー本当に嬉しすぎます!!嬉しすぎてパソコンの前で踊り出しそうになりました笑。本当にありがとうございますm(__)m
短編賞のお祝いの言葉も頂き、ありがとうございます!
レビューに頂いた『将来、絶対値で括ることができたとき…』や、感想に頂いた『これからがスタート』の言葉から、とても温かい目線で2人を見守って頂けたんだなあと思い、私まで心がほくほくしております。
氷月さんも転校を隠されていたご経験がおありなんですね…。いずもよっくんも自分ではどうにもできない事情を抱えて、悩み続ける切ない展開になってしまいましたが、2人のゆくえを優しく見守って頂きありがとうございます!2人の心情をリアルにつかんで書けたか不安だったので、リアルさを感じて頂けてほっとしております。
そして、私もロック大好き人間なので、ロック好きな方と出会えてうれしいです(*´∀`*)ストロベリーフィールズ、タイトル負けしないように頑張ります!(あわあわ!笑)
本当にありがとうございました!!
初めて感想ノートにお邪魔させていただきます。
はっちゃけててポップで正直で純情な『イケメンすぎてドン引き!』と、キラキラとずるさの配分がリアルな『僕の幸せは、星をめぐるように。』も、実は以前に読ませていただいています。
『絶対値のゆくえ』では、遅れに遅ればせながら、短編賞受賞おめでとうございます。
『絶対値の行方』、転校を隠していた経験がある私にはとてもリアルでした。
中学3年生にとって、とても大きな嘘をつき、悩み続けていた2人が、切なかったです。
そのぶん、これからがスタートなんだと予感させるラストが印象的でした。
今回も素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
今まで読み逃げばかりで、失礼いたしました。
更新されている『ぼくらのストロベリーフィールズ』、タイトルが素敵すぎます。
ビートルズを始め、ロック全般が大好きです♪
音楽系の作品、また読ませていただきます。
宝希☆/無空★さま はじめまして。『絶対値のゆくえ』読んで頂きありがとうございます。
絶対値、私も思い出せなかったので、実は数学の単元の情報を調べながら書きました…。
いずとよっくんはすれ違ってしまい、残念な思いをさせてしまって申し訳ございませんでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
感想ありがとうございました!
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