…で、今私は

廊下を倉本と一緒に歩いているのだが

周りからの視線が痛い!痛い!いたーーい!

これだからイケメンはめんどくさいのよ。

周囲から聞こえるヒソヒソ話は

私のムカムカを駆り立てるには充分だった。





「あの…。倉本くん。

離れて歩いてもいいですかね?」



「どうして?」



「周りの視線が痛いです…。」



「ダメ。横来て。」




…キュン








なんてするわけないだろーーーー!

なに!?あの臭いセリフは!?

あんなセリフにハマるとでも思ったか。

あぁー!寒い!寒い!

やっぱりイケメンはダメだな。





「…はい。」





まぁ、一応従っておくけど。