「あ…フ、ワ…?」 目の前に突然現れたのは、 萌子が言っていたうさぎのぬいぐるみ、フワだった。 「あ、愛!おそーい!!」 フワは小さい頃大好きだった 愛くるしい人形独特の笑みを浮かべた。 「萌子も遅いっていってたけど、そんなに遅いかな?」 私はフワに聞こえないように、小さく呟いた。