* 狩野 流雨 *
名前の通り、まるで雨のように
しっとりとした優しい雰囲気を持つ、大切な友達は。
今日も、ライトブラウンの自転車にまたがって、私の家の前で待つ。
私も小さく微笑んで、買ってもらったばかりのターコイズブルーの自転車を押してきて。
ペダルに足を載せて、ゆっくりと風を切る。
クリスマスに貰った、淡いピンクの腕時計
可愛らしい装飾の針は、今日も狂いなくぴったりと時を示してる。
漕ぎ出すこと、20分
高校まで、あと5分に迫ったそこで拓ける道路。
現れる、大きな交差点
…それから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…