いつもの時間
いつもの通学路
同じ時間に起こされて、ほんとに鳴ってる...ヽ( ´_つ`)ノ ?なんて、目覚まし時計をじっと見つめて。
慌ててパンを食べて、歯を磨いて、制服を着て。
必ず余る23分
君の為だなんてそんなこと、思う資格もないけれど。
それなら、私は一体誰に?
念入りに髪を梳かして、お気に入りの紺のヘアゴムでキュッと結ぶ。
くるんと毛先が綺麗にまとまるのを確認してから。
鏡の前で、もう一度にっこり。
…今日も、しっかり笑えますように。
毎朝の、鏡の中の私との約束
よし、と小さくつぶやいて。
ドアを開けて息を吸い込む。
腕時計にちらりと目をやって、いつもと同じ時間であることを確認した後
一歩、一歩
確かに足がついていることを噛み締めるように、ゆっくりと。
「小咲!」
聞こえた声に、笑うんだ。