ストーカーばりに俺ってヤバいかも…
少し頭でも冷やそうと思い


俺は今、大学で必要な物を買いに
書店に来ている。
取り寄せになるらしく予約票に記入していると電話が鳴った


ピピピピピピッ


ピピピピピピピピッ



マナーモードにするのを忘れてたので
着信音が響いてしまって
慌てて外へ出て携帯を取り出すと
ディスプレイには
2年以上前のあの日に
交換したミカの親父さんの
名前があった。


なんだろ?


何かあったのか?



焦る気持ちを抑えて通話ボタンを押すと


「やぁ、レイくん!
久しぶりだねっ!!」


その声はまさしくミカの親父さんの声


「あっはい…」


「おいおい、レイくん
久しぶりってのに随分素っ気ない…
おじさん寂しいじゃないか(笑)」


って言われてもビックリするじゃん!
ミカに何かあったのか??!


「あっ!すみません…
お久しぶりです…」


「レイくんは2年前俺と会った時と
何か変化はあったかい?」


「いいえ
なにも変わっていませんけど…
どうかしましたか?
何かあったんですか?」


「はははは(笑)
いやいや、そうかそうか(笑)
いや、特にこっちは変わり
ないんだけど…
実は大切な荷物がそっちに届くらしいんだ。この通り、俺はまだニューヨークから戻れる予定が無いんだ。
なので、変わりに受け取っては貰えないか??本当に大切なモノなんだが…」


えっ?!
なんなんだよ〜!
そんな事かよ!
はぁ、でも何も無くて良かった。


全く…ミカは本当にあの親父の子か?!
ミカは親父さんにそっくりなんだから間違いは無いんだけど…
お母さんもお母さんで
とても可愛い人で
この夫婦は昔から底抜けに明るいんだ。


なんかホッとしたら笑えてきたわ


「クククッ(笑)わかりました。
荷物を預かればいいんですね?
了解しました。」


「うんっ、ではよろしく頼むよ!」


と、親父さんは電話を切ってしまった。


あ〜〜っ!!


ミカは元気か聞きたかったのに!!