それから2年以上の時が流れ
受験も無事に志望校に合格し
大学の入学式が翌日に控えている。

そう、今に至る。


この2年間
俺の気持ちは全く変わらない。
と、言っても片思い期間を入れれば
ミカの事を好きな期間は2年なんてもんじゃねぇんだ。


俺の脳はミカしか愛せない
俺の目はミカしか可愛く見えない
そんな機能がついているのかもしれない


このド派手な容姿のせいで
寄ってくる女には不自由しないのに


少しくらいつまみ食いしたって
許されるくらい
俺は放っておかれてるというのに
全くその気にもならない。

ミカじゃないと意味がないんだ。



姉貴と万里君はミカが海外へ行ってからも1年くらいは友達付き合いの延長みたいな感じでウタウダしてたけど
2年もたつとすっかり堅い絆で結ばれ
本当の意味でお互いを愛し合うようになった。


それでもやっぱりミカは
特別なんだそうだ。
愛してないと言えば嘘になる。
大切さで言えば万里君よりもミカの方が上かもしれないと…
でもそれは真の友として…らしい。
今は万里君を一番に愛してるそうだ。


まぁ、そんな事どうでもいい話なんだけど、そんな姉貴がたまにお節介心に火が付いて


「あんた…ミカとちゃんと
連絡取ってるの?!
早く帰ってきてと
礼二から言いなさいよ!
私はもう大丈夫だから…」


って、偉そうに言うけどさ…
そりゃ、連絡してぇよ!
俺だって…声聞きてぇよ!
でも、今声聞いたらもっとヤバい。


声だけじゃなく
触れたくなる。
そしたら俺絶対に約束やぶって
飛行機に乗っちゃうから…


今は我慢なんだ……
黙って帰りを待つと決めたんだ。


帰ってきたら、例えミカが他の人と
結婚してたとしても
関係ねぇ!!絶対に離れない離さない!
そう決めたんだ。